GrannyLapis’s diary

今まで経験してきたこと、今日からのこと、いろいろ思うままに記していきます。

樹木葬という選択

5月に叔父が亡くなったと連絡をもらった。このご時世だから納骨も済んでから連絡がきた。

叔父には子どもが二人。娘と息子。娘は遠方に嫁いでいる。息子には男の子が一人いるけれど40歳近くなっても未婚。

叔父は長男だったが故郷を遠く離れて生活し、先祖代々のお墓は弟に託し、自らのお墓の用意はしないまま亡くなってしまった。叔父が逝ってしまってから残された家族でお墓をどうするか考えたそうだ。お墓を作って先々どうする、どうなる? 結論がでないまま四十九日も迫っているとき、叔父のたった一人の内孫が、仕事で歩いている通りにある寺院に樹木葬のスペースがあるのを見つけてきたそうだ。都会の真ん中で高層ビルに囲まれてはいるけれど、広い敷地に樹木が茂り、寒さが去る頃には満開の梅の木に囲まれるスペース。

ここならいつでもお墓参りに行ける。そして将来の負担にもならない。後に続く者は同じ場所に入ればいい。彼の決断に先に逝く者は迷いもなく従ったと。

その叔父のところに昨日一人で行ってきた。小さな墓標に叔父の名前が刻まれている。隣にはたくさんの墓標が一列に並んでいる。いつの間にかこんな世の中に変化してきているんだ。