GrannyLapis’s diary

今まで経験してきたこと、今日からのこと、いろいろ思うままに記していきます。

腱板断裂克服記③ 術後4-6か月

術後4月目の診察で標準よりひと月遅れて運転が許可されました。お抱え運転手ともお別れして自分で運転してリハビリに通院するようにしました。だんだん動きは良くなってきていましたが、鏡の前で両腕を挙げてみるとまだ右腕は肘が伸び切りません。あと10度といったところでしょうか。脇の下の筋肉がまだ硬くて、揉むと痛くて伸びない感じです。

先週、少し油断して庭で堅い木の根っこをシャベルを使って掘り起こそうとしたら5日過ぎてもまだ痛みが残っています。ともかく無理は禁物!

散歩するときに腕を微妙に振りながら歩くようにしてインナーマッスルを鍛える努力をしています。

術後5か月近くになってくると腕の痛みが以前より上の方に移動して肩の骨頭周辺部が痛くなってきました。PTに伝えると、肩関節の骨同士がうまく絡んで動いていないからと新しい運動が加えられました。

その運動とは、まず肩を自然な形に落として力を入れずに両手とも前に伸ばす。テーブルなどを使って撫でるように伸ばす。以前、雑巾掛けのような動作の運動をしていたけれどそれとほぼここまでは同じ。それほど頑張らずに腕をいっぱいに伸ばしたところで止める。この時に肩の胸の側に「えくぼ」のような窪みができていないといけない。この窪みがあることが肩の正しい位置に関節が収まっていることの目安になる。そして、次にそのままの位置で掌だけを上方にほんの少し上げる。テーブルの表面との間に少しの間隔をあける。そして元の位置に戻す。この運動を一日に10回程度行う。痛みを感じたら直ぐにやめる。

これだけの運動。それなのに、まだ翌週痛みが出てきているとPTに訴え、今度はそれならと変更された運動が次のもの。

今度は掌を挙げないで掌をテーブルに押し付ける。肩を挙げず、肩が下がるくらいな気持ちで。力は50%程度にする。

どうも私は肩関節の使い方ができていないらしいのです。ほとんど一緒のときに手術した女性は腕を挙げるときの痛みはまったく感じないと言っているのに… しかし、以前は難なくできていたことなのだから絶対にできるようになる、痛みを感じなくなるとPTのことばを信じて継続しました。

11月に入って5か月目の主治医の診察時、可動域がでてきていても、まだ腕を挙げたときに肩関節周囲が痛いと訴えました。すると先生にその原因は姿勢と脇の下の筋肉の硬さにあると指摘されました。姿勢は胸を張るのではなく、肩甲骨を近づけるようにしていなければならないと教えてくださいました。

12月、術後6か月の診察と筋力テスト。可動域はどうやら戻ってきたのだけど、筋力がまだついていません。術後半年で2キロの重りを持って、腕を真横に挙げたときに10秒間キープできるのが標準らしいのに私は30度も持ち上がらない状態でした。先生には「あと半年かけて2キロの重りを自由に上げ下げできるようにしていこう、骨の状態は完璧なので80点くらいかな。大丈夫よ!」と慰められました。

いつの間にか、利き手の右手を使わずに左手で何でもしてしまう習慣がついてきてしまっていました。それを元にもどしていかなければ硬くなった筋肉は柔らかくなっていかないし筋力も付かずスムーズな動きができないまま。必ずやり遂げなければと意識した瞬間でした。

*1

*1:術後半年のMRI